駐在員の妻というキャリアの壁の超え方

企業駐在員という特別待遇の夫についての優雅な海外生活。海外駐在員の妻、いわゆる「駐妻」は、一般的に羨ましがられる対象ではないでしょうか。実際、駐在員妻達は皆毎日何をしているのでしょうか?私の知る限り、日中は駐妻同志集まってお茶会や習い事をしたり、子育てに忙しかったり。

しかし必ずしもそれが彼女たちの望んだ生活ではないかもしでません。どんなキャリアを積んできた人も、夫について行くと決めた時点で自分は会社を辞めなければなりません。次に帰ってくるのは3年後か5年後か・・。その時また以前と同じ職場に復帰できるわけでもなく、キャリアの中断を余儀なくされてしまいます。実際にキャリアを積み上げてきて、これから、という時に仕事を辞めて夫に付いてきた30歳前後の奥様方に、このジレンマを抱えている方は沢山います。

日本人妻が働けない理由は、そもそも、在留国のビザの種類によって、就労が制限されている場合が多いです。また、夫の会社の規定で、帯同家族は働いてはいけない場合もあります。これは、帯同家族含めて夫の会社の責任なので、妻がよその会社で働くことによる余計なトラブルを避けたいという意向もあるとか。こうした事情で、駐在員の妻はどうしても夫の赴任期間中は専業主婦をすることになる場合がほとんどです。

この壁を乗り越える方法はあるでしょうか?

自分のキャリアを考えた場合、夫に帯同せずに日本に残る、という選択もできます。

あとは、夫の赴任が決まった時点で、自分もその国で就職活動をし、就労ビザがとれてから渡航するという手があります。最初から自分でビザを取っていく以上、夫の帯同家族扱いではなくなるので夫の会社が色々と言うことはできません。もちろん「扶養家族手当」のようなものは出なくなりますが、夫の会社に縛られることもなく、キャリアを中断させることもなく、夫婦共に自立してキャリアアップが可能です。子供がいたら難しいと思うかもしれません。しかし、多くの国では夫婦共働きが基本。保育園や学校はちゃんとあるし、周りの理解は得やすく、また仕事は定時で帰ることが前提ですので、日本での共働き生活よりも時間的にはむしろ楽だと思います。

これらが無理だとしても、せめて通信教育で資格を取ったり、語学学校へ行ったり、大学院に通ったり、その後のキャリアアップに向け何かと行動を起こすことは大事です。大学院はかなりの覚悟がいる選択ではありますが、学校によってはインターンとして働く機会や、卒業後数年、就労ビザを発給してもらえるといったメリットがあります。

最後に、パソコンさえあればどこでも仕事ができる時代です。クラウドワークスなどで、在宅の仕事を請け負うこともできますのでこれはぜひやった方がいいでしょう。

この記事の著者

Natsu NakaishiOrange Career 代表

大学卒業後日本で就職し、2004年にベルギー事務所へ赴任。ベルギー国内でのキャリアアップを果たし、イタリア事業所の部署スタートアップに抜擢される。並行して海外キャリア12年の経験を活かし、海外で働きたい女性のための情報サイト Orange Careerを立ち上げる。
英語圏の滞在経験ゼロから英検1級‣TOEIC950点取得、フランス語DELF B1他、オランダ語・イタリア語習得のマルチリンガル。

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